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外壁塗装と屋根塗装はセットで頼むべき?同時施工の費用とメリットを施工管理8年が解説

外壁塗装と屋根塗装をセット(同時施工)で頼むと得な理由を、ゼネコン施工管理8年の二級建築士が解説。足場代を1回にまとめる節約効果・セット費用の目安・別々に頼むと損する仕組み・見積書の確認ポイントを整理します。

森田 健 二級建築士 監修

ゼネコン施工管理8年|二級建築士

・ 読了 約9分

※本記事はプロモーションを含みます。

「外壁だけ塗ろうと思っていたら、業者から“屋根も一緒にどうですか”と言われた」——この提案、必ずしも余計な営業ではありません。外壁塗装と屋根塗装は「同じ足場の上」で施工する工事なので、別々に頼むより同時施工(セット)でまとめたほうが、足場代1回分(15〜25万円程度)を丸ごと節約できます。屋根の劣化が進んでいるなら、足場があるうちにまとめて塗るのが結局いちばん安く済みます。

私はゼネコンで施工管理を8年務めた二級建築士です。見積書を積算し、工事の段取りを組んできた立場から、外壁と屋根を「セットで頼むべきか/別々でいいのか」を施主が自分で判断できる形に整理しました。

📌 結論:外壁と屋根は同じ足場で塗れるため、屋根の劣化も近いなら同時施工が圧倒的に得。足場代をまとめられる分、別々に2回頼むより総額で15〜25万円ほど安くなるのが一般的です。ただし屋根がまだ新しい場合は無理にセットにせず、外壁だけでも問題ありません。見積書では「外壁・屋根・足場」が1項目ずつ分かれているかを確認してください。

この記事で解決できる疑問

  • なぜ外壁と屋根は「セット(同時施工)」が得なのか
  • 別々に頼むと、具体的にいくら損するのか
  • 外壁+屋根セットの費用はいくらが目安か
  • 屋根がまだ新しい場合もセットにすべきか
  • セット見積もりで確認すべきポイントはどこか
  • 「屋根も一緒に」という営業を断っていいケースはあるか

ひとつずつ整理していきます。

なぜ外壁と屋根は「同時施工」が得なのか

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのが得な理由は、突き詰めると足場にあります。

外壁を塗るにも屋根を塗るにも、職人が安全に作業するための足場が必要です。この足場は、外壁・屋根のどちらの工事でも同じものを1回組めば共用できます。ところが別々のタイミングで頼むと、外壁のときに1回・屋根のときにもう1回と、足場を2回組んで2回払うことになります。

足場代は戸建て(30坪前後)で15〜25万円程度が目安です。つまり同時施工にすれば、この足場代を1回分カットできるわけです。これが「セットが得」と言われる最大の理由です。

💡 足場は「外壁用」「屋根用」と分かれているわけではありません。家の周りに1回組めば、外壁も屋根も付帯部もすべてそこから塗れます。だからこそ、足場があるうちに塗れるものはまとめて塗るのが定石になります。

別々に頼むと、いくら損するのか

外壁と屋根を別々のタイミングで頼んだ場合の損失を、ざっくり試算してみます。あくまで目安ですが、構造を理解するには十分です。

頼み方足場代外壁塗装屋根塗装概算総額の目安
同時施工(セット)1回分 15〜25万円60〜100万円20〜40万円95〜165万円
別々に2回2回分 30〜50万円60〜100万円20〜40万円110〜190万円

※あくまで目安です。家の大きさ・塗料グレード・劣化状態によって大きく変動します。断定的な金額ではなく「相場の幅」として捉えてください。

差額のほとんどは、足場代がまるまる2回分かかることから生まれます。同時施工なら15〜25万円ほど浮く計算です。屋根の劣化時期が外壁と近い(あと数年で塗り替えが必要)なら、わざわざ別々に頼んで足場代を二重に払う理由はほとんどありません。

外壁+屋根セットの費用はいくらが目安か

外壁と屋根をセットで塗った場合の総額は、戸建て(30坪前後)でおおむね95〜165万円が一つの目安です。内訳のイメージは次の通りです。

項目費用の目安備考
足場・養生15〜25万円セットなら1回分で共用
外壁塗装60〜100万円塗料グレードで変動
屋根塗装20〜40万円屋根材・勾配で変動
付帯部塗装5〜15万円軒天・破風・雨樋など

※目安です。屋根の形状(急勾配・複雑な形)や屋根材(スレート・金属・瓦)によって屋根塗装費は上下します。瓦のうち陶器瓦(和瓦)は基本的に塗装不要で、塗るのはスレート(コロニアル)や金属屋根が中心です。

屋根は外壁に比べて面積が小さく、塗料も外壁ほど高グレードを使わないケースが多いため、屋根単体の費用は外壁より抑えめになる傾向があります。それでも足場が共用できるメリットは大きく、セットの割安感につながります。

屋根がまだ新しい場合もセットにすべきか

「屋根も一緒に」と勧められても、屋根がまだ新しいなら無理にセットにする必要はありません。判断の目安は次の通りです。

  • 屋根材が築10年未満・劣化が見られない:外壁だけ塗ればOK。屋根は次回でも間に合うことが多いです。
  • 屋根材が築10〜15年・色あせやコケが出ている:外壁と同時に塗るのが得。足場をまとめられます。
  • スレートにひび・反り・欠けがある:塗装ではなく補修やカバー工法・葺き替えの検討が必要なこともあります。

つまりセットが得なのは「屋根の塗り替え時期が外壁と近いとき」です。屋根がまだ十分に持つなら、外壁だけ先に塗っても損はしません。「足場があるからついでに」と言われても、屋根の状態を業者に確認してもらい、本当に今塗る必要があるかを見極めてください。

⚠️ 屋根に乗っての点検は危険なので、施主自身が屋根に上がるのは避けてください。劣化状態は、業者の点検写真やドローン撮影などで確認するのが安全です。「屋根が傷んでいます」と言われたら、必ず写真で根拠を見せてもらいましょう。

セット見積もりで確認すべきポイント

外壁+屋根のセット見積もりを受け取ったら、次の点を確認してください。

  • 外壁・屋根・足場・付帯部が、それぞれ1項目ずつ分かれているか
  • 屋根塗装の**塗料名・塗り回数(3回塗りが基本)**が書かれているか
  • スレート屋根の場合、**縁切り(タスペーサー)**の記載があるか
  • 「外壁・屋根 一式 ◯万円」のようなどんぶり勘定になっていないか
  • セット割引をうたう場合、割引前の金額も提示されているか
  • 相見積もりで、各社の屋根の対象範囲(屋根材・面積)が揃っている

特に注意したいのが、スレート屋根の**縁切り(タスペーサー)**です。これは塗装で塞がってしまった屋根材の隙間を確保し、雨水を逃がすための処理で、省くと雨漏りの原因になることがあります。見積書に記載があるか確認してください。

💡 「セットだから大幅割引」という見せ方には注意が必要です。もともと足場代が1回分で済むのがセットの本質的な節約であって、極端な値引きは元の金額が水増しされている可能性もあります。割引の大小より、項目ごとの内訳が妥当かを見てください。

セットを断っていいケースもある

「屋根も一緒に」という提案は、足場を共用できる合理的な提案であることが多い一方で、屋根が必要ないのに抱き合わせで売ろうとするケースもゼロではありません。次のような場合は、屋根のセット提案を断っても問題ありません。

  • 屋根が築浅で、点検写真を見ても劣化が確認できない
  • 屋根材が**陶器瓦(和瓦)**で、そもそも塗装が不要
  • 屋根の不安をあおる説明ばかりで、写真などの根拠が示されない

判断に迷うときは、外壁だけの見積もりと、外壁+屋根セットの見積もりの両方を出してもらい、相見積もりで比較するのが確実です。複数社に同じ条件で出してもらえば、屋根を今塗るべきかどうかの判断材料も揃います。

まとめ

  • 外壁と屋根は同じ足場で塗れるため、同時施工(セット)が得
  • 別々に2回頼むと足場代が2回分かかり、15〜25万円ほど損しやすい
  • 外壁+屋根セットの総額は戸建てで95〜165万円が目安(変動あり)
  • 屋根がまだ新しいなら、無理にセットにせず外壁だけでもOK
  • 見積書では外壁・屋根・足場・付帯部が項目ごとに分かれているか確認
  • スレート屋根は縁切り(タスペーサー)の記載をチェック

外壁と屋根をセットで頼むかどうかは、「屋根の劣化時期が外壁と近いか」で決まります。足場があるうちにまとめて塗れば足場代を節約できますが、屋根が新しいなら焦る必要はありません。

一括見積もりサービスを使えば、外壁だけ・外壁+屋根セットの両方を同じ条件で複数社から集められ、屋根を今塗るべきかの判断もしやすくなります。

外壁塗装の一括見積もり

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よくある質問(FAQ)

Q. 外壁と屋根は必ずセットで頼まないといけませんか? A. いいえ。セットが得なのは屋根の塗り替え時期が外壁と近いときです。屋根が築浅で劣化していないなら、外壁だけ塗っても問題ありません。

Q. セットにすると、どのくらい安くなりますか? A. 主に足場代1回分(15〜25万円程度)が節約できます。あくまで目安で、家の大きさや塗料グレードによって変わります。

Q. 屋根塗装が不要な屋根材はありますか? A. 陶器瓦(和瓦)は塗膜で保護する必要がないため、基本的に塗装不要です。塗装対象になるのはスレート(コロニアル)や金属屋根が中心です。

Q. 「屋根も傷んでいる」と言われましたが本当でしょうか? A. 屋根は自分で確認しづらい部分なので、点検写真やドローン撮影で根拠を見せてもらってください。根拠が示されないまま不安をあおる説明には注意が必要です。

Q. スレート屋根の「縁切り」とは何ですか? A. 塗装で塞がった屋根材の隙間を確保し、雨水を逃がす処理です(タスペーサーを使うのが一般的)。省くと雨漏りの原因になることがあるため、見積書に記載があるか確認してください。

外壁塗装の見積もり、相場と比べていますか?

同じ工事でも業者によって数十万円変わります。相見積もりで複数社を比べるのが、損をしない一番の近道です。

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